これまでの梱包設計では、設計フェーズの後半で、実機を使った評価→実機または梱包材対策→再評価の繰り返しというプロセスをとっており、評価と対策の費用がかさんだり、時間がかかるなどの課題がありました。また、コンテナ積載効率の改善や省資源化によるコストダウンも求められています。
そこでリコーは、3Dモデルによる落下衝撃シミュレーションプロセスを導入し、シミュレーションで検証することで設計の手戻りや実機評価の削減を実現しています。このプロセスは、複合機だけでなく、さまざまなリコーの製品開発に導入されています。
困り事 | 実践効果 |
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実機評価と対策の繰り返しでコストがかさんでしまう。また、評価期間が長くなってしまう。 | 実機評価では見えなかった、破損・変形しそうな箇所を“見える化”し、梱包設計を効率化した。 |
コンテナ積載効率を上げたい。また、梱包材を減らして省資源化も行いたい。 | 梱包材の材質や形状を見直して小型化し、物流費の削減と省資源化を実現した。
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これまでの梱包設計では、設計フェーズ後半で実機評価が実施されてきため、問題が出た場合には、
など、プロジェクトの推進に大きな影響が発生してしまうため、事前の対策が必要でした。
製品本体の破損を防ぐことを優先した過剰な梱包設計により、コンテナ積載効率が悪いという問題がありました。また、梱包材の削減による省資源化も求められていました。
実機を使った評価ではとらえられなかった、耐衝撃性や梱包材の緩衝性を、3Dモデルを活用した落下衝撃シミュレーションにより可視化しました。これにより、実機評価をせずに対策設計の有効性を確認して改善ができるため、これまで発生していた設計の手戻りや実機評価の削減が可能となりました。
また、開発の初期段階からシミュレーションを活用することで、製品の本体設計と梱包設計を同時に行えるようになり、トータルコストの削減にもつながります。
落下衝撃シミュレーションを活用することで、梱包形状やサイズを見直し小型化することで、物流費の削減と省資源化を実現しています。
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