2019.05.16
味の素エンジニアリング様は、味の素グループ各社をはじめ、幅広い食品加工メーカーの食品工場建設・再構築において、工場の事業計画から保全まで、トータルなサービスを手掛けられています。
工場設備のメンテナンス・改修を担うMR事業部では、本社(東京・蒲田)、関東支店(群馬・太田市)、群馬事務所(群馬・昭和村)の3拠点間をはじめ、遠隔地と図面や現場写真をリアルタイムに共有するため、RICOH IWBを活用しています。
スピードと正確性が問われる業務を遂行していくうえで、関係者全員が密に連携していくことは不可欠です。そして、共有すべき資料は図面や現場写真など多岐にわたります。また、関係者全員が常に同じ場所にいるとは限りません。拠点間の行き来やお客様工場へ出向いていることも多く、情報共有や意思疎通に手間や時間を要してしまうことが課題でした。
MR事業部関東支店長に、以前の課題についてお話しいただきました。
「資料の共有だけならメールでもできますが、資料を元に電話で詳細を詰めようと思うと、単に同じ資料が手元にあるだけでは不十分なんです。例えば、設計図の“この辺りに”機材を設置したいとか、ずらりと並んだ仕様表の“この項目”について教えてほしいなど、今見てほしい部分や打ち合わせしたい箇所を口頭で説明するのに苦労することが多くありました。 ちょっとした打ち合わせの度にPC会議システムを立ち上げるのは、かえって時間がかかってしまいますし、電話で話しながら該当箇所を指し示すことができれば一瞬で伝わるのにと、いつももどかしく思っていました。」
導入の効果についても、引き続き関東支店長にお話しいただきました。
「プロジェクトマネジャーが本社、設計者が群馬事務所にいる状況で、屋根に設置する氷柱防止のヒーターについて、RICOH IWBと電話を使って打ち合わせるケースを説明します。
まずは、屋根の図面をRICOH IWBに表示し、ヒーターの設置場所を“この辺りに”と手書きでマークして共有します。具体的な取り付け場所については、現場で撮影した屋根の写真をRICOH IWBに表示し、周囲の状況を双方が把握。『“これ”が雪止めだから、ヒーターは“この位置”がベストだろうか』、『“もう少し下”ではどうか』。本社と現場で、このようなやり取りをしながら最適な設置位置を決定します。
“この辺り・これ・この位置・もう少し下”といった曖昧な言葉は、口頭ではとても説明しきれませんが、RICOH IWBに書き込めば一目瞭然。微妙なニュアンスまで手間や時間をかけず、正確に共有できるようになりました。
また、双方で書き込んだ画面はそのまま保存し、議事録にしています。」
「RICOH IWBは本体だけで、離れた場所からのアクセスも画面への書き込みもできることが大きなメリットだと思います。他のシステムやツールに接続する必要がないので、準備に手間取ることがありません。
これだけでも満足していたのですが、『IWB Remote Desktop Software』*をインストールしたことで、さらにフレキシブルに使えるようになりました。
RICOH IWB同士でなくても、Webブラウザで画面共有ができる機能は大変重宝しています。例えば、出張先でもPCをイントラネットにつなぐだけで、RICOH IWBの画面閲覧が可能。RICOH IWBをハブのように活用することで、現場、事務所、外出先など、どこにいても画面を共有しながらスムーズな打ち合わせができるようになりました。
必要な時にすぐにアクセスして使えるように、群馬事務所では朝一番にRICOH IWBを起動し、パスコードをスタッフ全員にメールで配信しています。日常業務に不可欠なツールとなっており、1日に何度も使用しています。」
“この辺り・これ・この位置・もう少し下”というニュアンスも、画面に書き込めば一目瞭然。遠隔地とも簡単に共有できる
毎朝パスコードをメールで配信し、誰でもすぐに使えるようにしている
総務センター情報管理グループ システム管理者様にお話しを伺いました。
「MR事業部以外でも、図面や現場写真を元にした打ち合わせは日々行われており、遠隔地とやりとりする機会も多くあります。MR事業部のRICOH IWB活用による情報共有は、好事例として広まり、新たに7台を導入しました。現在は合計10台となり、当社の全事業所にRICOH IWBを配備しています。」
導入台数が増える中で、管理はどのようにされているのでしょうか。
「基本的な設定・管理は本社で行っています。現地に行かなくても、遠隔操作で各地のRICOH IWBを設定ができるのは利便性が高いですね。今後、活用シーンがますます広がっていくことが予想されますので、運用ルールを定めたうえで、Webブラウザから各地のRICOH IWBの状況を個別に確認したり、セキュリティを一括設定するなどして管理していく予定です。」
最後に、RICOH IWBの今後の活用について関東支店長に伺いました。
「これまではMR業部内だけで活用してきましたが、全事業所にRICOH IWBが導入されたことで、各事業所内はもちろん、部署を横断するような活用も進んでいくと思います。将来的には、拠点間の移動時間の削減といった効果も生まれてくることを期待しています。」
お客様名称 |
味の素エンジニアリング株式会社 ![]() |
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URL | 味の素エンジニアリング株式会社 |
主な事業内容 | 食品工場建設に関わる総合エンジニアリングサービスの提供 |
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