館内での催事案内の課題
毎週の催事に合わせて、催事案内看板を週替りで製作し、館内に設置。
製作にかかるコストと手間の削減が、緊急の課題でした。
地域密着型百貨店として、京阪電鉄沿線のお客様を中心に利用されている京阪百貨店様。特に食品催事が人気で、年間を通して様々な催事を開かれています。宣伝のご担当者様に、リコーデジタルサイネージご導入の狙いについてお話いただきました。
「私どもの百貨店ではほぼ毎週週替りで催事イベントを開いております。食品の催事が特に人気で、百貨店の売上に大きく貢献しています。催事は百貨店にとってお客様を呼び込むための重要なプロモーションのため、いかにお客様の注目を集めるかを、常に模索しています。これまでは、百貨店に足を運んで頂いたお客様に対して、8Fの催事場のエスカレーター上部へ大きな催事案内看板と、さらに館内数カ所にプリンターで印刷して製作した看板を設置していました。看板は新聞折込チラシ用の素材を元にデザインし、インクジェットプリンターで印刷して製作。催事フロアをはじめ館内に設置していました。看板はA1サイズを縦に長くした大きさで印刷コストのみで約1,500円ほどかかっていました。さらに印刷にかかる時間も1枚5分程度かかっており、刷り上がったらパネルに貼ってから館内に設置していました。そして、催事が終わったあと看板を回収して、また次の催事用に看板を製作するという作業を毎週続けていました。このように館内への催事告知に関わるコストとマンパワーは1年を通して負担が大きく、何とか削減できる方法はないものかと考えていました。
また、食品催事では日替わりで出店するお店を変えて、何度も足を運んでいただけるような工夫をしています。例えば、『上方味めぐり』という催事では、人気のラーメン店が2日間ずつ出店するケースがありますが、看板設置だけでは日ごとに変わる出店までお客様に告知できず、魅力ある情報発信には限界がありました。こうした状況の中、リコーのデジタルサイネージを検討したところ、ディスプレイにコンテンツを映し出すことの便利さと効果を実感し、守口店に早速導入。催事案内の切り札として本格的な活用がスタートしました」
コストと手間の削減という明確な目的を持って、デジタルサイネージを導入された京阪百貨店様。その具体的な活用法と効果についてお話いただきます。
シズル感のあるサイネージの画面で、お客様からの注目度もアップ。
コスト削減を超えた大きな効果を実感しています。
「デジタルサイネージの導入によって、看板を印刷する必要もなくなり、設置・回収の作業もなくなりましたから、コストと手間は目に見えて削減できました。デジタルサイネージ導入にかかる初期費用やサービス利用料が、導入しやすい価格だったことも、リコーデジタルサイネージを選んだ大きなポイントでした。
さらに、活用してまもなく、コスト以外にもデジタルサイネージのメリットがあることもわかってきました。使い始めた当初は、何種類もの文字や写真を載せて静止画で案内していたのですが、もっとデジタルサイネージならではの画面の美しさや動画でも表現可能といった特長を活かした見せ方を心がけることで、インパクトのある訴求ができるようになりました。写真を一つひとつ丁寧に大きく映し出すことで、ラーメンや肉料理といった印刷では再現しにくかった美味しさ、シズル感も表現でき、お客様への訴求効果は圧倒的に向上しています。その結果、看板よりもデジタルサイネージの方がお客様の注目も高まり、結果として催事場が活気付いてきたことを実感していますし、おかげさまで当百貨店の催事は好調で、こうした効果にリコーデジタルサイネージが一役かっています。」

館内での催事告知は、以前は印刷ポスター(左)を製作していましたが、デジタルサイネージ(右)に変更。
デジタルサイネージならではの魅せ方も工夫され、お客様の注目度がアップ。

「上方味めぐり」展にて、有名ラーメン店出店時のイメージ。
デジタルサイネージでは、ラーメンのシズル感も表現。
リコーデジタルサイネージの配信設定機能で
毎週めまぐるしく入替る催事でもゆとりをもって対応可能。
さらに、日ごとに変わる出店情報もタイムリーかつ、魅力的に発信できます。
催事会場におけるインパクトのあるビジュアル効果に加え、さらに、番組表によるコンテンツ切り替え機能も、催事のタイムリーな告知をする上で便利だと強調されます。
「催事のサイクルは、木曜日に立ち上がって火曜日が最終日。次の催事に向けた1週間分のコンテンツを火曜日にクラウドにアップしておくのですが、配信設定が簡単なので助かります。あらかじめ作成しておいた次の催事用コンテンツを、自席のパソコンから配信設定するだけで、催事告知の準備が完了します。また、日や時間ごとにコンテンツ切り替えが可能なので、日によって変わる出店情報を切り替えるなど、タイムリーな案内ができるようになりました。お客様にとってはもちろん、出店者にとっても大きなメリットにつながっています。こうしたサイネージの運営は、宣伝全体の業務を取り仕切りながら同時に行っていますので、設定や操作が簡単であることは非常に効率的だと感じています。今後は、さらに動きのあるコンテンツをもっと増やして、よりお客様に注目していただける配信を目指したいと思います。また、守口店での着実な効果を踏まえ、他店舗においてもデジタルサイネージによる催事案内をスタートさせたいと考えています」
京阪百貨店様は、業務の効率を高め、インパクトのあるビジュアルコミュニケーションを活用しながら、さらにお客様にとって魅力ある売り場づくりを推進していきます。