現代のオフィス環境は、働き方改革や生産性向上を目指して、日々進化を遂げています。社員が快適に働ける環境を作るための重要な要素のひとつとして、オフィスにグリーンを取り入れることが注目されています。グリーンを取り入れることで、社員の生産性やモチベーションの向上に期待できる効果を紹介します。また、本物の植物とフェイクグリーン、それぞれのメリット・デメリット、緑がもたらすメンタルヘルスとエンゲージメントへの効果、オフィス緑化にかかる費用、オフィスにグリーンを取り入れる際の注意点とメンテナンス方法もご紹介します。
オフィスにグリーンを取り入れることで、社員の健康や業務効率の向上が期待できます。オフィス環境をより快適に、そして生産的に業務するための手段として、グリーンを導入するメリットを紹介します。
本物の植物をオフィスに配置する最大のメリットの一つは、空気の質が改善される点です。植物は二酸化炭素を吸収し、酸素を放出することによって、室内の空気の質を良くします。特に、長時間オフィス内にいる社員にとっては、フレッシュな空気を取り入れることが、健康維持に大きく貢献します。
また、植物は室内の湿度を適切に保つ役割も担います。特に乾燥しがちな冬の時期やエアコンが効きすぎている夏場など、空気が乾燥しやすい環境では、湿度を保つことで喉や肌の乾燥を防ぎ、社員の健康を守ることができます。このように、植物はオフィス内での快適さを向上させ、社員の健康を支える重要な役割を果たします。
グリーンを取り入れることによって、社員のストレスを軽減し、仕事のモチベーションを高めることができます。複数の研究結果により、植物がオフィスにあることで、社員の心理的なストレスが減少し、リラックスした気持ちを保ちやすくなることが証明されています。
緑を見ることによって、人は自然と心を落ち着け、ストレスを軽減する効果があります。このような効果は、オフィス内の心理的な健康にも寄与し、社員がよりリラックスして業務に集中できる環境が整います。ストレスを減らすことができれば、社員のパフォーマンスが向上し、業務効率もアップします。
さらに、植物がオフィス内にあることで、社員の集中力が向上し、業務効率が改善されることが期待できます。植物がオフィスにあると、社員は目を休めることができ、疲れた目をリフレッシュすることができます。特に、長時間パソコンを使っている場合の休息効果が期待できます。
また、植物があると、オフィスの雰囲気が明るく、活気に満ちたものになります。これにより、社員は仕事に対するやる気が引き出され、効率よく業務を進めることができます。植物の緑は、目をリラックスさせるだけでなく、創造性や問題解決能力を向上させるといった効果もあるため、仕事の成果に直接的な影響を与えることができます。
オフィスにグリーンを取り入れる方法として、本物の植物とフェイクグリーンの2つの選択肢があります。ここでは、本物の植物とフェイクグリーンを比較し、選択肢としての特徴を詳しく解説します。
本物の植物とフェイクグリーンにはそれぞれ異なる特徴があり、オフィスに適した選択肢は企業や状況によって異なります。
オフィス環境にどのような効果を期待しているかを考え、植物選びを行うことが重要です。どちらを選んでも、オフィスの雰囲気や社員の働きやすさを向上させるために、効果的に活用できるでしょう。
オフィス緑化は従業員のメンタルヘルスとエンゲージメントに良い効果をもたらすといわれています。
オフィスにおける緑化が、従業員のメンタルヘルスにもたらす良い効果はすでに多くの学術研究が証明しています。
良いメンタルは身体的な健康にも関係するといわれますが、一般的に植物は空気中の有害な物質を取り除くといわれており、空気をきれいにすることが知られています。そのため、人の健康にも関係していると考えられます。
また、植物は従業員のストレスレベルを低減させるといわれていることから、メンタルバランスも整いやすいと考えられます。
エンゲージメントとは、従業員が持つ会社や仕事への愛着心や帰属意識を指しています。オフィス緑化は働きやすい環境につながることから、エンゲージメント向上にも良い影響をもたらすといわれています。
特に従業員エンゲージメントは、「会社への貢献意識」が高いことを指すため、DIYで従業員自ら植物を剪定したり、水やりを行ったりすることで、より高めやすくなるといわれています。
オフィス緑化には、主に次の費用がかかると想定されます。
観葉植物を購入する場合に、購入費用として大きさ別に次の金額がかかります。
レンタルの場合、月額1台1,000円台から可能です。
工事を伴う導入を考える場合は、次の費用がかかることを想定しておきましょう。
本物の植物を導入する際には、水やりや剪定、施肥などのメンテナンス費用がかかります。
また植物が枯れてしまったり、害虫が発生したりする際のメンテナンスや交換費用も想定しておく必要があるでしょう。
オフィスにグリーンを取り入れることは、社員の健康や業務効率を向上させるための素晴らしい方法ですが、メンテナンスが面倒に感じることもあります。しかし、いくつかの工夫をすることで、手間を大幅に減らすことができます。以下は、メンテナンスが簡単で手間を減らすためのアイデアです。
オフィスのグリーンメンテナンスを外部の専門業者に委託できるサブスクリプションサービスを利用する方法もあります。これにより、定期的に専門スタッフが植物の手入れを行ってくれるため、担当者は手間をかけずにグリーンを維持できます。水やりや葉の掃除、植物の健康状態の確認を専門業者が行ってくれるので、オフィス内のグリーンの状態を常に良好に保つことができ、スタッフがグリーンの手入れに時間を割く必要がありません。
メンテナンスを最小限に抑えたい場合、フェイクグリーンを併用する方法もあります。特にオフィスの中で一部のエリアにグリーンを配置したいが、メンテナンスの手間がかかりすぎるのが不安な場合には、フェイクグリーンを使うことで見た目は自然を感じさせつつ、手間を減らすことができます。本物の植物とフェイクグリーンをバランスよく組み合わせることで、視覚的な効果を保ちながらメンテナンスの負担を軽減できます。
オフィスに取り入れる植物を選ぶ際に、メンテナンスが簡単な種類を選ぶことも大切です。例えば、サボテンや多肉植物などは水やりの頻度が少なくて済み、比較的手間がかからない植物として人気があります。また、シンプルで丈夫な観葉植物を選ぶことで、育てやすく、メンテナンスの手間を大幅に減らすことができます。
玄関(エントランス)
視線が集まるテーブル中央
カウンター上部
休憩スペース
オフィスにグリーンを取り入れることは、社員のモチベーションや業務効率の向上に貢献します。心地よいオフィス作りを通じて、社員も企業も共に成長できるような環境を作り上げていきましょう。
リコージャパンでは多様化する経営環境に合わせ、デジタルサービスとワークプレイスを組み合わせた「RICOH Smart Huddle」のコンセプトのもと、働き方のリニューアルをサポートし、お客様のご支援をいたします。
”新しい働き方”をお客様と一緒に考えながら、オフィス移転やリニューアルを、計画から理想の働き方が実行されるまで、プロジェクトマネジメントの業務も含めワンストップでご支援いたします。
また、オフィスにグリーンを導入することについてもお気軽にご相談ください。
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監修者 わたなべ
2005年リコーグループに入社。
15年間、建築設計事務所で意匠設計および設計監理に従事。
美しさと機能性を両立する空間づくりを目指し、企画から監理まで一貫して携わる。
戦略担当として、人財戦略にも取り組んでいる。
この一冊で、最新の7つのワークスタイルが分かり、お客様の課題を解決に導きます。
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