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売上につながるデジタルサイネージの活用と導入方法 Vol.2

店舗でデジタルサイネージを活用するポイントとは

デジタルサイネージを導入したほうがよい3つのケース

最近、デジタルサイネージ導入についてご相談されるお客様が非常に多くなってきました。

しかし、まだまだデジタルサイネージの活用設計に関してはお客様自身のお力だけで行うことは困難な部分があり、導入するべきか判断に苦労されているお客様が多く見受けられます。

そこで、自社にデジタルサイネージを導入したほうがよいケースを、スーパーマーケットや商業施設、カーディーラーなどを例に3つ上げさせていただきます。

ただし、ここでのデジタルサイネージはクラウド配信型になります。SDカードやDVDプレイヤーで手作業でコンテンツを入れ替えることで目的を達しているタイプは対象としていません。

ケース①キャンペーンや品揃え、店舗が多い場合

豊富なキャンペーンや品揃え、店舗数が強みになっている場合、デジタルサイネージの導入メリットが得やすいです。

あるスーパーマーケットの事例では、デジタルサイネージで「恵方巻き」や「行楽弁当」など、時期に合わせた商品の予約を促したところ、前年比2倍以上の売上UPになり、高単価高価値商品も3倍以上の売上になりました。

また、別のお店ではアロマオイルの商品を数多く品揃えしていたのですが、お客様がその時の気分で商品選びができるようにタッチパネル型デジタルサイネージを導入することで、やはり売上が2倍以上に上がりました。

一方、単店舗のコーヒーショップでコーヒー以外のメニューがほとんどないような場合は、デジタルサイネージを使うメリットは大きくはありません。しかし、同じコーヒーショップでも、多店舗展開していて時間帯や季節によってメニューが変わる場合、あるいは、ポイントアップデーがあったり、コーヒー豆を何種類も販売している場合は、デジタルサイネージ導入は非常に有効となってきます。

要するに、品揃えが多く、時間帯や時期などによって売れ筋が変わったり機能説明をすることで売れ行きが変わるのであれば、来店するお客様にデジタルサイネージでいろいろな提案をすることが大変有効となるわけです。

画像:スーパーなどの例1

画像:スーパーなどの例2

ケース②店内が広くお客様の回遊性を高めることが「売り」につながっている場合

ある商業施設で相談されたことですが、一番上のフロアにあるレストランにはお客様が来店するのですが、他のフロアに来るお客様が少ないのです。せっかく食事に来てもらったお客様には、レストラン以外にもいろいろなお店に興味を持ってもらいたいものです。たとえば「梅雨」や「父の日」の時期であれば、そういったテーマで各テナント様が取り組んでいる対応施策を1Fの入口やエレベータ前、エスカレータ付近といった顧客導線上でしっかり伝えることが有効となります。レストランでの季節サービスや催事などをフックに集客していたお客様を他のフロアーに誘導することで回遊性を高めて、商業施設全体の消費拡大効率を向上させると同時に、最終的にはその商業施設全体の価値を地域に訴求していくことで、施設そのものの不動産価値も高めることができます。

実際にショッピングセンターで導入した事例でも1階のエスカレータ前でおススメの季節商品をどの売り場で販売しているか案内することで、2階、3階への誘導に成功できています。

お客様の回遊性を高めることは売上を上げるために重要なことですが、ここでもデジタルサイネージは大きな役割を果たすことができます。

画像:デパートなどの例1

画像:デパートなどの例2

ケース③通行人が多い立地で店内誘導できる場合

売上を上げるためには来店客数を増やすことが大変有効ですが、デジタルサイネージを屋外に向けて活用することで前面流動層(お店の前を通っている人)の取り込みが可能となります。ただし、これはお店の立地条件によって有効性が大きく変わります。たとえば、駅中、商業施設内、商店街、繁華街など歩行者などが非常に多い場合です。商業施設内に店舗を出店しているジュエリーショップの例では、店舗前で商品やフェアの案内をすることでデジタルサイネージをきっかけに入店するお客様が増えています。駅中に出展している飲食店の例でも、ターゲットとしている女性客に大きなディスプレイで新作メニューや人気メニューを案内することで、オシャレなお店のイメージを演出して店内へ誘導しています。初めてのお客様に対してどんなお店かを伝えたり、過去に来店してもらっているお客様に対しても新作などの情報を発信して再来店を促すことが可能です。

画像:お店の前などの例1

画像:お店の前などの例2

また、カーディーラーでの事例では、ライバル店がひしめき合う国道沿いで屋外向けの情報発信により他店とは一線を画すことに成功しているお客様もいらっしゃいます。この例では、夕方になるとプロジェクターを使って大画面で映像を投影しているのですが、国道を走るドライバーや通行人に対して店舗の認知向上を行うことができています。

この施策においては、自店の前面流動層が時間や曜日によってその属性が変わる場合をしっかりと認識する必要性があります。朝はサラリーマンやOLさんが多く流動し、日中は比較的高齢者が多く、土日はファミリーが多いなどと、それぞれの店舗様で事情が異なるはずです。デジタルサイネージをフルに活用しようとした場合、こういった事項にも留意して、時間帯ごと、曜日ごとにターゲットに併せてコンテンツを変更するなどといった施策も重要になります。

以上、3つの判断ポイントをご紹介させていただきました。

次回は、成功のカギとなる運用設計の方法についてご紹介します。

今回はご紹介しておりませんが、他にもデジタルサイネージの導入が有効な事例は多々あります。

近年注目されているインバウンド対応(多言語対応のタッチパネルサイネージなど)や、企業様のバックヤードやオフィスにおける業務活用目的のデジタルサイネージ活用などです。

詳細に関してはリコーグループの貴社ご担当者までお問い合わせください。

RICOH SUMMARY

デジタルサイネージはどんな店舗や施設でも導入すれば大きな効果が得られるという訳ではありません。しかしながら、今回ご紹介したポイントに当てはまる場合には、適切にデジタルサイネージを活用してきめ細やかな店頭コミュニケーションを設計することで、利益に繋げることが期待できます。

但し、単にデジタルサイネージを導入すれば良い訳ではありません。導入後にどう運用していくかが最も重要となります。実はここで失敗している例が非常に多いのも事実です。

「デジタルサイネージはそんなに効果がないよ。」という声のほとんどは、「効果的な運用」ができていないがために起きた事例から発信されている場合が多いのです。

デジタルサイネージ 業種・業態別ソリューション

店舗からホテル、病院、銀行、学校、オフィスまで、デジタルサイネージ(電子看板)の業種・業態別のソリューションをご紹介します。

デジタルサイネージ導入チェックリスト
~導入の15ステップ (導入判断~効果検証の計画まで) ~

デジタルサイネージ導入プロセスを15のステップにわけて、
導入検討に必要な検討項目をチェックリスト形式で紹介します。

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ここ数年で急速に導入が進んでいるデジタルサイネージ。
大きな効果を出すためには、しっかりした導入設計と運用が必要です。
最近、電車の中、駅中の柱、ショッピングセンター、スーパーマーケットさらにはオフィスなどでデジタルサイネージをよく見かけるようになりました。2020年までには2014年に比べて2.5倍以上の市場拡大が見込まれており、中でも小売店舗や商業施設への導入は盛んに行われると予想されています。

しかし、デジタルサイネージはシステムを導入すればすぐに大きな効果が出るわけではありません。しっかりした導入設計・運用を行い、効果検証を繰り返すことが必要です。

本資料では、導入プロセスを15のステップにわけて、導入検討に必要な検討項目をチェックリスト形式で紹介します。
デジタルサイネージの新規導入・運用改善の検討に是非ご活用ください。